洗濯機のゴミ取りネットが破れたら、破れたまま使い続けるよりも、まずネットを支える枠と留め具の状態を確認しましょう。ネットだけの破損なら替えネットを使えることがありますが、枠や留め具まで壊れている場合は部品ごとの交換が必要です。
100均の替えネットや一時的な代用品を使えるかどうかも、正常に固定できるかで変わります。この記事では、破損箇所の見分け方から、型番に合う交換品の探し方、古い機種や賃貸備え付け洗濯機での対応まで整理します。
【この記事でわかること】
- 破れた直後に見るべき3か所
- ネットだけ交換できる状態と、枠ごと交換する状態
- 純正品・互換品・100均・代用品の違い
- 型番から自分の洗濯機に合う部品を探す手順
- 古い機種や備え付け洗濯機で困ったときの対応
洗濯機のゴミ取りネットが破れたら、まず3か所を見る

ゴミ取りネットが破れたときは、ネット、プラスチック枠、固定用の留め具の3か所を確認します。穴の大きさだけで判断せず、洗濯槽へ正常に取り付けられるかを見ることが大切です。
洗濯機のゴミ取りネットは、「くず取りネット」や「糸くずフィルター」と呼ばれることもあります。呼び方が違っても、洗濯中に出た糸くずなどを集める部品を指している場合が多いです。
| 破損している場所 | 状態の例 | 主な対応 |
|---|---|---|
| ネットだけ | 小さな穴、網の裂け | 対応する替えネット、または部品交換 |
| ネットと枠の境目 | 網が枠から外れている | 固定方法を確認し、難しければ部品交換 |
| 枠や留め具 | 枠の割れ、つめの欠け | フレーム付き部品へ交換 |
| 本体側 | 差し込み口の割れ、装着できない | 使用を控え、メーカーなどへ相談 |
| 見た目は正常だが外れる | 運転中に脱落する | 型番と取り付け方を再確認 |
枠や留め具まで壊れている場合は、ネットの穴だけをふさいでも正常な状態には戻りません。まずは洗濯機から部品を外し、明るい場所で全体を確認しましょう。
ネットだけに穴や裂け目がある
プラスチック枠や留め具が無傷で、網の部分だけに穴がある場合は、ネットだけを交換できる可能性があります。
市販や100均の取り替え用ネットには、古いネットを枠から外し、新しいネットをかぶせるタイプがあります。ただし、枠の大きさや形によっては取り付けられません。
次の状態なら、ネットだけの交換を検討しやすいです。
- 枠にひびや変形がない
- 固定用のつめが欠けていない
- 洗濯槽へ取り付けたときにぐらつかない
- 対応寸法に合う替えネットがある
- 古いネットを外す加工をしても問題ない自己所有の洗濯機である
ネットと枠が一体成形され、網だけを取り外せない構造もあります。無理に切る前に、メーカーの取扱説明書や交換部品の形を確認してください。
プラスチック枠や留め具も壊れている
ネットを支えるプラスチック枠が割れている、固定用のつめが欠けている、洗濯槽へ差し込んでも外れる場合は、フレーム付きの部品ごと交換するのが基本です。
ネットだけを付け替えても、枠が変形していれば隙間ができることがあります。留め具が壊れていると、運転中にフィルターが外れるおそれもあります。
メーカー公式でも、機種に合う交換部品を確実に取り付けるよう案内している例があります。似た形でもサイズや固定部分が違うため、メーカー名だけで選ばず、本体型番との対応を確認しましょう。
重要な判断ポイント:
ネットの穴が小さくても、枠や留め具が壊れて正常に固定できないなら、ネットだけの補修は向きません。
洗濯機本体の取り付け部分まで壊れている
ゴミ取りネットではなく、洗濯槽側の差し込み口や固定部分が割れている場合は、交換フィルターを買うだけでは直らないことがあります。
次のような状態では、自分で加工せず使用を控え、メーカー、購入店、管理会社などへ相談してください。
- 新しい部品を差し込めない
- 本体側の固定部分が欠けている
- 部品が洗濯槽の内部へ落ちた
- 水漏れや異音も起きている
- 排水できないなど、別の不具合がある
どこが壊れているかを分けられたら、次は破れた状態で使用を続けるかを考えます。
破れたまま使うより、合う交換品を探すのが基本

ゴミ取りネットの破損に気づいたら、そのまま使い続けるのではなく、自分の機種に合う交換品を探すのが基本です。メーカー公式でも、破損した糸くずフィルターを適合する別売品へ交換するよう案内している例があります。
フィルターを外したまま使うことを勧めていないメーカーもあります。機種によって構造や案内が異なるため、「1回だけなら必ず大丈夫」「ネットがなくても問題ない」とは言い切れません。
破損したネットを使い続けると、本来ネットで受けるはずの糸くずを十分に集めにくくなることがあります。ただし、破れたネットが必ず排水管の詰まりや洗濯機の故障を起こすと断定することもできません。
迷ったときは、次の順で進めると判断しやすくなります。
- 洗濯機の電源を切る
- ゴミ取りネットを取り外す
- ネット・枠・留め具を確認する
- 洗濯機本体の型番を調べる
- 取扱説明書やメーカーの部品情報で交換品を探す
- 対応品が届くまでは、無理に使用を続けない
今日すぐに洗濯したい場合でも、先に破損箇所を確認しておくと、100均の替えネットで対応できるのか、部品ごとの交換が必要なのかを間違えにくくなります。
交換が基本であることを押さえたうえで、それぞれの選択肢の違いを見ていきましょう。
純正・互換・100均・代用品はどう分ける?

交換方法は価格だけで選ばず、自分の洗濯機に合うか、枠の破損に対応できるか、長く使う予定かで分けます。
製品への適合や対応寸法は公式情報をもとにし、下表の「失敗しにくさ」は、固定のしやすさや誤購入リスクを含めて記事側で整理しています。
| 選択肢 | 失敗しにくさ | 枠の破損 | 加工 | 長期使用 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 純正フレーム付き部品 | 高い | 対応しやすい | 原則不要 | 向く | 本体型番と部品番号を確認 |
| 対応型番付き互換品 | 中〜高 | 商品による | 原則不要 | 候補になる | 対応機種、つめの形、レビューを確認 |
| 100均・市販の替えネット | 中 | 対応できない | 必要な場合あり | 条件付き | 枠が無傷で対応寸法内か確認 |
| ストッキングなどの代用品 | 低い | 対応できない | 必要 | 長期使用には不向き | 外れないか判断しにくい |
純正品が常に最安とは限りませんが、型番に合う部品を確認しやすい点が強みです。100均品は費用を抑えやすい一方、使える枠や寸法が限られます。
(参考文献・出典に掲載した公式情報をもとに作成)
※内容は執筆時点のものです。最新情報は記事末尾の出典先をご確認ください。
純正品と互換品は対応型番を優先する
純正品は、洗濯機メーカーが交換部品として案内しているものです。互換品は別の事業者が、特定の機種で使える交換品として販売しているものを指します。
どちらを選ぶ場合も、商品写真より対応型番を優先してください。同じメーカーの洗濯機でも、容量や発売時期によって糸くずフィルターのサイズが異なることがあります。
互換品を見るときは、次を確認します。
- 洗濯機本体の型番が対応一覧にあるか
- 元のフィルターと枠の形が一致するか
- 固定用のつめや差し込み部分が同じか
- 1個入りか複数個入りか
- 「純正品」ではなく「互換品」と明記されているか
- サイズ違いで返品できるか
レビューは適合確認を補う材料になります。「ぴったりはまった」という声だけでなく、「固くて外しにくい」「対応機種だが装着しにくい」といった不満がないかも見ておくと安心です。
100均の替えネットは枠が無傷なら候補になる
100均の取り替え用くず取りネットは、元のプラスチック枠が正常な場合に候補になります。
ダイソー公式の商品にも、取り付けられる枠の外周やリングの直径に目安があり、洗濯機の種類によっては使えないと記載されています。100均の商品なら、どの洗濯機にも付けられるわけではありません。
購入前に確認したいのは次の点です。
- 標準サイズかワイドサイズか
- 枠の外周やリングの直径が対応範囲内か
- 古いネットを切り取る必要があるか
- 枠全体へかぶせたときに外れないか
- 洗濯槽へ元どおり固定できるか
枠やつめが割れている場合、替えネットでは直せません。また、賃貸の備え付け洗濯機では、古いネットを切る前に管理側へ確認した方が安全です。
ストッキングや排水口ネットは短期対応にとどめる
ストッキングやキッチン用の排水口ネットを使う方法は、個人の補修例として見かけます。ただし、メーカーが交換部品として案内している方法とは限りません。
素材を枠へ付けられても、洗濯中の水流でずれたり、外れたりしないかを判断する必要があります。目の細かさや耐久性も、洗濯機用の部品と同じとは限りません。
次の状態では代用品を使わない方がよいでしょう。
- 枠やつめが割れている
- しっかり固定できない
- 洗濯槽へ取り付けると浮く
- ネットが余って洗濯槽内へ垂れる
- 長期間そのまま使う予定
- 備え付け品を切ったり接着したりする必要がある
応急処置をする場合でも、使用前後にずれや破れを確認し、早めに適合する交換部品を探してください。
迷ったらこの選び方
長く使うなら、本体型番に合う純正品か対応型番付きの互換品を優先すると失敗を減らしやすいです。枠が無傷で、ネットだけを安く交換したい場合は、対応寸法が合う替えネットも候補になります。
今日だけしのぎたい場合でも、固定できない素材を無理に付けるのは避けましょう。「安いか」よりも、「洗濯槽へ元どおり取り付けられるか」を先に見ることが大切です。
選択肢を決めたら、次は型番から実際に取り付けられる部品を探します。
型番から合うゴミ取りネットを探す手順

交換品は、洗濯機のメーカー名だけでなく、**本体型番と部品番号を確認してから探します。**似た形の商品でも、固定部分の位置やサイズが違うことがあるためです。
洗濯機本体の型番を先に確認する
型番は、洗濯機本体の正面、側面、ふたの内側、操作パネル周辺などに表示されていることがあります。見つからない場合は、取扱説明書、保証書、購入履歴も確認しましょう。
型番を探す順番は次のとおりです。
- 洗濯機の正面や操作パネル周辺を見る
- ふたの内側や本体側面を見る
- 取扱説明書や保証書を見る
- 通販サイトや家電量販店の購入履歴を見る
- メーカー名と型番をスマートフォンで撮影する
型番と製造番号は別の情報です。交換部品を探すときは、商品ページの対応機種一覧に載っている本体型番を照合してください。
一人暮らし向け判断メモ:
狭い防水パンでは、型番シールを見るために洗濯機を無理に引き出さない方が安心です。正面やふた周辺、保証書、購入履歴から先に探しましょう。
商品ページでは対応機種と部品の形を見る
交換品の商品ページでは、商品名だけでなく、次の項目を確認します。
交換品を買う前のチェックリスト
- 洗濯機本体のメーカー名を確認した
- 本体型番を確認した
- 元の部品番号が分かる場合は照合した
- 対応機種一覧に本体型番が載っている
- フレーム付きかネットのみか確認した
- 枠や留め具の形が元の部品と合っている
- 1個入りか複数個入りか確認した
- 商品代と送料の合計を確認した
- 返品条件を確認した
「日立用」「シャープ対応」など、メーカー名だけの表示では不十分です。対応機種一覧に自分の型番がなければ、購入前に販売店やメーカーへ問い合わせる方が買い直しを避けやすくなります。
取り付け後は浮きや外れがないか確かめる
交換品を取り付けたら、すぐに洗濯物を入れず、まず固定状態を確かめます。
- 指定された向きで入っているか
- 留め具が最後まで入っているか
- 枠が浮いていないか
- 軽く触れて外れないか
- ネットがねじれたり、はみ出したりしていないか
- ふたや洗濯槽の動きを妨げていないか
日立公式でも、糸くずフィルターを確実に取り付けないと、運転中に外れる場合があると案内しています。装着時に「カチッ」と固定する機種もありますが、取り付け方は機種ごとに異なるため、取扱説明書を優先してください。
型番を確認しても部品が見つからない場合は、古い機種や備え付け洗濯機として対応を分けます。
古い機種・賃貸備え付け洗濯機はどうする?

古い洗濯機では純正部品の販売が終了していることがあります。また、備え付け洗濯機は、自分の所有物と同じ感覚で切ったり加工したりしないことが重要です。
古い機種は後継部品と在庫を順番に探す
古い機種の部品が見つからないときも、すぐに洗濯機本体の買い替えを決める必要はありません。まず次の順番で探します。
- 取扱説明書で部品名や番号を調べる
- メーカー公式の部品ページで検索する
- 後継部品がないか確認する
- 家電量販店や購入店へ型番を伝えて相談する
- 対応型番を明記した互換品を探す
日立では、洗濯機の別売部品を家電量販店や公式パーツショップなどで購入できると案内しています。一方で、古い製品は部品を提供できない場合もあります。
互換品を探すときは、「旧型にも使える」といった説明だけで決めず、自分の本体型番が対応一覧にあるか確認してください。純正品の部品番号と互換品の対応番号を照合できると、さらに判断しやすくなります。
備え付け洗濯機は加工前に管理側へ連絡する
家具・家電付き物件などの備え付け洗濯機は、部品が消耗品に見えても、無断で加工しない方が安心です。
特に、古いネットを切り取る、枠を削る、接着剤を使うなど、元の状態へ戻しにくい作業をする前に、管理会社や貸主へ連絡してください。
伝える内容は次の程度で十分です。
- 洗濯機のメーカー名と型番
- ゴミ取りネットのどこが壊れたか
- 洗濯機本体側に破損があるか
- 水漏れや異音があるか
- 部品の写真を送れるか
修理費や部品代を誰が負担するかは、契約や破損の原因によって変わります。借主・貸主のどちらが必ず負担すると決めつけず、契約内容と管理側の案内を確認しましょう。
一人暮らし向け判断メモ:
備え付け洗濯機では、100均品で安く直すことより、元に戻せるかを優先した方が後悔しにくいです。切断や接着の前に、破損部分の写真を撮って管理側へ相談しましょう。
部品をすぐに用意できない場合は、無理に応急処置を続けず、その日の洗濯をどうするか考えます。
今日だけ洗濯したいときの現実的な対応

今日必要な衣類がある場合でも、固定できないネットを無理に付けて洗濯するのは避けたいところです。まず破損状態を確認し、その日のうちに安全寄りに取れる方法を選びましょう。
現実的な選択肢は次のとおりです。
- 近くの家電量販店に対応部品の在庫を問い合わせる
- 枠が無傷なら、対応寸法の替えネットを探す
- 交換品が届くまで必要な衣類だけ手洗いする
- コインランドリーを一時的に使う
- 備え付け洗濯機なら管理会社へ連絡する
- 本体側の破損や水漏れがあれば使用を中止する
ストッキングなどの代用品は、確実に固定できるかを判断しにくいため、急いでいるときほど慎重に考える必要があります。代用品の取り付けに時間がかかるなら、必要な衣類だけ別の方法で洗う方が手間を減らせることもあります。
洗濯物をすでに洗ってしまった場合は、干す前に衣類表面へ糸くずが多く付いていないか確認してください。ただし、衣類にゴミが付く原因はフィルター以外にもあるため、その原因全般は別に切り分ける必要があります。
よくある質問(FAQ)
- 糸くずフィルターを外したまま洗濯できますか?
-
外したままの使用を勧めていないメーカーがあります。取扱説明書を確認し、基本は合う交換品を取り付けてから使います。
- 日立・シャープ・ハイアール・AQUAで交換方法は同じですか?
-
基本の考え方は似ていますが、外し方、固定方法、部品番号は機種ごとに異なります。本体型番に対応した説明書を優先してください。
- 衣類を入れる洗濯ネットが破れた場合も同じ直し方ですか?
-
別の製品なので対応は異なります。衣類用の洗濯ネットは、ファスナーや網地が破れたら新しいものへの交換を検討します。
まとめ
洗濯機のゴミ取りネットが破れたら、穴だけでなく、枠や留め具まで含めて状態を確認することが大切です。
- ネット・プラスチック枠・留め具の3か所を見る
- 枠や留め具まで壊れている場合は部品ごと交換する
- 純正品・互換品は本体型番との対応を優先する
- 100均の替えネットは枠が無傷で、対応寸法が合う場合に検討する
- 備え付け洗濯機は切断や加工の前に管理側へ相談する
迷ったときは、価格の安さよりも、元どおり固定できるかを優先しましょう。正常に取り付けられる交換品を選ぶことが、買い直しや応急処置の長期化を避ける近道です。
参考文献・出典
- シャープ公式「『糸くずフィルター』についてのQ&A」
- シャープ公式「別売オプション品(糸くずフィルター)」
- 日立公式「糸くずフィルター」
- 三菱電機公式FAQ「糸くずフィルターを購入したい。糸くずフィルターなしでも使用できますか?」
- ダイソー公式「取り替え用くず取りネット(洗濯機用、2枚)」
※掲載情報は執筆時点のものです。
※最新情報は各公式サイトをご確認ください。





