洗濯機を買ったあとに、「置き場に入らない」「蛇口にぶつかる」「玄関から運べない」と分かったら困りますよね。
とくにワンルームや1Kは、洗濯機置き場だけでなく、洗面所の入口や廊下が狭いこともあります。
購入前に見るべきなのは、本体の幅・奥行き・高さだけではありません。設置場所、蛇口、排水口、フタや扉を開ける空間、玄関からの搬入経路まで確認する必要があります。
この記事では、一人暮らしの部屋で洗濯機を買う前に、どこをどの順番で測ればよいかを分かりやすく整理します。
洗濯機が入らない失敗を防ぐには、置き場・蛇口・搬入経路を測る
洗濯機を買う前は、次の3つを先に確認します。
- 洗濯機を置く場所
- 蛇口や棚を含む高さ
- 玄関から置き場までの搬入経路
防水パンに本体が収まりそうでも、蛇口が低い、フタを開けられない、洗面所のドアを通れないといった理由で設置できないことがあります。
反対に、本体が防水パンより少し大きく見えても、脚の位置や排水方法によっては設置できる場合があります。
そのため、部屋の寸法と洗濯機の本体寸法を一つずつ比べるだけでは不十分です。
次の順番で確認すると、測り忘れを減らしやすくなります。

| 順番 | 確認する場所 | 主に見ること |
|---|---|---|
| 1 | 洗濯機置き場 | 幅・奥行き・高さ |
| 2 | 防水パン | 内側の広さ・脚を置く位置 |
| 3 | 蛇口・棚 | 本体やフタとぶつからないか |
| 4 | 排水口 | 位置とホースを通す空間 |
| 5 | 搬入経路 | 玄関・廊下・ドア・曲がり角 |
メジャーとスマートフォンを用意し、数字だけでなく設置場所の写真も残しておきましょう。
写真があれば、販売店や配送業者へ相談するときに、蛇口や排水口の位置を伝えやすくなります。
まず洗濯機置き場の幅・奥行き・高さを測る
最初に測るのは、洗濯機を実際に置く場所です。
壁から壁までの広さではなく、洗面台、ドア枠、巾木、配管などを含めた**「実際に使える広さ」**を測ります。
幅は一番狭い場所で測る
幅を測るときは、洗濯機置き場の手前と奥の両方を見ます。
壁がまっすぐに見えても、巾木や配管、洗面台の出っ張りによって、奥だけ狭くなっていることがあります。
メジャーを左右の壁や設備に当て、最も狭い部分の数字を記録してください。
たとえば、次のように場所と数字をセットで残すと、あとで見返しやすくなります。
- 置き場の手前:幅65cm
- 置き場の奥:幅62cm
- 洗面台の出っ張り部分:幅60cm
この場合、候補機種を選ぶときに基準にするのは、最も狭い60cmの部分です。
奥行きは後ろだけでなく前も見る
奥行きは、後ろの壁から洗濯機置き場の前までを測ります。
ただし、本体が収まれば終わりではありません。後ろには給水ホース、横や下には排水ホースを通す空間が必要になることがあります。
さらに、洗濯機が通路へ大きく出ると、洗面所のドアを開けにくくなったり、前に立ちにくくなったりします。
置き場の奥行きだけでなく、洗濯機を置いたあとも人が通れるかを見ておきましょう。
高さは棚や収納ラックまで測る
上に棚がある場合は、洗濯機を置く面から棚の下までを測ります。
縦型洗濯機では、本体が棚の下に収まっても、フタを開けると当たることがあります。
洗剤を入れる、洗濯物を取り出すといった動作も考え、フタを十分に開けられる高さがあるか確認してください。
防水パンは外側ではなく、洗濯機の脚を置ける範囲を見る
防水パンにはフチや四隅の台があるため、外側の幅と奥行きだけでは、洗濯機を置けるか判断できません。
測るときは、次の4か所を確認します。

- 防水パン全体の幅と奥行き
- フチの内側の幅と奥行き
- 四隅にある台の位置
- 排水口の位置
フチの内側を測る
最初に、防水パンのフチからフチまでの外寸を測ります。
次に、洗濯機の脚が入る内側の平らな部分を測ってください。
防水パンによっては四隅に台があり、中央がくぼんでいます。この場合は、単純な内寸だけでなく、洗濯機の脚が台の上に乗るかを見る必要があります。
商品ページや寸法図に「脚幅」や「脚の位置」が載っている場合は、防水パンの台と照らし合わせます。
防水パンの寸法を測っても候補機種が入るか判断しにくい場合は、内寸・脚幅・排水口の位置を分けて確認すると整理しやすくなります。

排水口の位置も写真に残す
排水口が右、左、中央、本体の真下のどこにあるかも確認します。
排水口が本体の真下に隠れる場合は、洗濯機の下にホースを通す空間や、機種に合った部品が必要になることがあります。
防水パンの形状や排水口の位置によって必要な部品は変わるため、「排水口は右奥」のように記録し、写真も撮っておくと安心です。
シャープの公式案内でも、防水パンの形状と排水口の位置によって、別売部品が必要になる場合があると説明されています。
機種ごとの条件は、取扱説明書や据付説明書で確認してください。
防水パンがない場合
防水パンがない部屋では、床の幅と奥行きに加えて、排水口の場所を確認します。
排水口が床にあり、洗濯機本体の下へ隠れる場合は、ホースを接続できるか事前確認が必要です。
防水パンがないからといって、すぐに洗濯機を置けないとは限りません。ただし、水漏れ時の影響や排水口の位置、床の状態など、パンがある部屋とは確認する内容が変わります。
防水パンなしの部屋で後悔しやすい条件は、別の記事で詳しく整理します。

賃貸では、排水口や蛇口を自分の判断で交換・移動せず、設置方法が分からない場合は管理会社や販売店へ相談しましょう。
蛇口は洗濯機を置く面から高さを測る
蛇口の高さは、部屋の床からではなく、洗濯機を実際に置く面から測ります。
防水パンの中へ置くなら、防水パンの底面から蛇口まで。かさ上げ台を使うなら、洗濯機が高くなる分も考える必要があります。
測るのは、蛇口の先端ではなく、本体や給水ホースとぶつかりそうな最も低い部分です。
次の内容も一緒に確認しましょう。
- 蛇口が本体の後ろにあるか、横にあるか
- 蛇口の形
- 給水ホースを取り付ける空間があるか
- 蛇口のハンドルを回せるか
水栓の高さや形が候補機種に合わない場合、別の部品や設置位置の調整が必要になることがあります。
必要な高さは機種によって異なるため、「床から蛇口まで何cmあればよい」と一律には決められません。
測った高さと蛇口の写真を用意し、候補機種の商品ページや据付説明書と照らし合わせてください。
蛇口が壁と平行なのか、手前を向いているのか分かりにくい場合は、給水ホースをつなぐ前に水栓の向きも確認しておくと安心です。

縦型は上、ドラム式は前の空間を忘れずに見る
同じ設置場所でも、縦型とドラム式では、使うときに必要な空間が変わります。
縦型はフタを完全に開けられるか確認する
縦型洗濯機は、上にフタを開けて洗濯物を入れます。
本体の高さだけでなく、フタを開けたときの高さまで確認してください。
とくに注意したいのは、次のような置き場です。
- 洗濯機の上に棚がある
- 蛇口が本体のすぐ上にある
- 洗濯機ラックを置く予定がある
- 斜めに折れるフタではなく、一枚フタの機種を検討している
フタが半分しか開かないと、洗濯物や洗剤を入れるたびに使いにくさを感じます。
洗濯機ラックは先に買わず、洗濯機を決めてから、フタの開閉を邪魔しない高さのものを選ぶ方が安心です。
ドラム式は扉を開いた状態まで見る
ドラム式洗濯機は、前に扉を開けます。
本体が置き場に収まっても、洗面台や浴室のドアに当たり、扉を十分に開けられないことがあります。
次の場所を確認してください。
- 洗濯機の前に人が立てるか
- 扉を開いても洗面所を通れるか
- 洗面台や壁にぶつからないか
- 浴室や洗面所のドアと重ならないか
- 洗濯かごを置く余地があるか
左開き・右開きを選べる機種では、洗面所の形に合う向きも確認します。
本体が置けても、扉を開けられなければ使いやすいとはいえません。
排水口は位置だけでなく、ホースを通せるかを見る
排水口は、正面から見て右・左・中央・真下のどこにあるかを確認します。
そのうえで、排水ホースを無理なく通せるか見てください。
ホースが強く曲がる、洗濯機の脚でつぶれる、途中で高く持ち上がるといった状態は避ける必要があります。
購入前に確認したいのは次の点です。
- 排水口の位置
- 排水口まわりの形状
- ホースを出せる方向
- 洗濯機の下に空間が必要か
- 接続に使う部品がそろっているか
排水口が穴だけに見える場合は、見た目だけで「ホースをそのまま差せばよい」と決めない方が安心です。
排水口の形状や接続前の確認点については、別の記事で詳しく解説します。

また、排水口につなぐためのエルボが見当たらない賃貸もあります。
エルボは物件設備として用意されている場合と、自分で準備する場合があるため、まず管理会社や設置業者へ確認してください。

排水口の接続方法は物件の設備によって変わります。写真を撮り、自分だけで判断しないようにしましょう。
搬入経路は洗濯機置き場から玄関へ逆向きに確認する
置き場の採寸が終わったら、そこから玄関まで逆向きに歩いてみましょう。
洗濯機が通る道を一つずつたどると、見落としにくくなります。

確認する順番は次のとおりです。
- 洗濯機置き場の入口
- 洗面所や脱衣所のドア
- 室内の廊下
- 廊下の曲がり角
- 玄関
- 共用廊下
- 階段またはエレベーター
日立の公式案内でも、室内ドア、廊下の曲がり角、玄関、階段、エレベーターなど、設置場所までの経路を確認するよう案内されています。
ドア枠ではなく、実際に通れる幅を測る
ドアは全開にし、実際に洗濯機が通る部分の幅を測ります。
ドア枠の内側が広くても、次の出っ張りで狭くなることがあります。
- ドアノブ
- 蝶番
- 郵便受け
- 靴箱
- 手すり
- 洗面台
- 収納扉
一番狭い部分にメジャーを当て、その数字を記録してください。
玄関を通れても、最後の洗面所の入口で止まることがあります。設置場所のすぐ手前まで忘れずに測りましょう。
曲がり角は手前と曲がった先の両方を見る
曲がり角では、通路の幅だけでなく、洗濯機の向きを変える空間が必要です。
まず曲がり角の手前を測り、次に曲がった先の通路幅を測ります。
L字型の廊下や、洗面所の入口の前に壁がある部屋では、直線部分を通れても、角で本体を回せないことがあります。
写真では分かりにくい場合があるため、次のようにメモを残すと相談しやすくなります。
- 曲がり角手前:幅75cm
- 曲がった先:幅68cm
- 角の正面に洗面台あり
- 天井までの高さ:210cm
寸法がぎりぎりなら自分だけで決めない
搬入には、作業員が本体を持つ空間も必要です。
通路幅と洗濯機本体の幅がほぼ同じだからといって、必ず通れるわけではありません。
ドアノブや手すりを含む出っ張り、曲がり角、高さ、作業スペースなども関係します。
寸法に余裕がない場合は、注文前に販売店や配送業者へ相談してください。
その際は、測った数字と一緒に、玄関、廊下、曲がり角、洗面所の入口、設置場所の写真を見せると状況を伝えやすくなります。
測った数字は、本体サイズだけでなく据付条件と比べる
採寸が終わったら、候補機種の商品ページや据付説明書を開きます。
幅・奥行き・高さだけを比べるのではなく、次の項目を確認してください。
| 商品情報で見る項目 | 部屋側で比べる場所 |
|---|---|
| 本体の幅・奥行き・高さ | 洗濯機置き場 |
| 手掛けやホースを含む寸法 | 壁や洗面台までの距離 |
| 脚幅・脚の位置 | 防水パンの内側や四隅の台 |
| 給水ホース取付部の高さ | 蛇口の高さ |
| フタを開けた高さ | 棚や上部の空間 |
| 扉を開けた奥行き | 洗濯機前の空間 |
| 排水ホースの方向 | 排水口の位置 |
| 必要な左右・後方の空間 | 壁との余白 |
| 搬入時に確認する寸法 | 玄関・廊下・ドア |
商品ページに必要な情報が見当たらないときは、「寸法図」「外形寸法」「据付説明書」「設置について」といった項目を探してみましょう。
メーカー公式でも、フタや扉を開けた寸法、給水ホース取付部を含む寸法、壁との間に必要な空間などを機種ごとに確認するよう案内されています。
一般的な目安だけで「置ける」と決めず、最終的には購入する機種の情報を使って判断してください。
買う前にもう一度確認したいチェックリスト
候補機種を注文する前に、測り忘れがないか確認しましょう。
- 洗濯機置き場の最も狭い幅を測った
- 置き場の奥行きと高さを測った
- 防水パンの外寸と内側を測った
- 防水パンの四隅や脚を置く場所を確認した
- 排水口の位置を写真に撮った
- 洗濯機を置く面から蛇口までを測った
- 蛇口の形と向きを確認した
- 縦型はフタを開ける高さを確認した
- ドラム式は扉を開く前方スペースを確認した
- 洗面所の入口を測った
- 廊下と玄関の一番狭い場所を測った
- ドアノブや手すりなどの出っ張りを確認した
- 曲がり角で本体を回せそうか確認した
- 階段やエレベーターも確認した
- 候補機種の据付説明書と照らし合わせた
- 寸法がぎりぎりなら配送業者へ相談した
すべてを暗記する必要はありません。
部屋を一度測って写真と一緒に残しておけば、複数の洗濯機を比べるときにも使えます。
まとめ
洗濯機が入らない失敗を防ぐには、本体サイズを見る前に、部屋側の条件を確認します。
最初に洗濯機置き場と防水パンを測り、次に蛇口、フタや扉の空間、排水口を確認します。そのあと、洗濯機置き場から玄関まで逆向きに歩き、一番狭い場所を測ってください。
採寸が終わったら、候補機種の本体寸法だけでなく、脚幅、給水ホース取付部、フタや扉を開けた寸法、排水方法、必要な壁との間隔まで確認します。
洗濯機は、置き場に収まるだけでは十分ではありません。
玄関から通れて、蛇口と排水口につなげられて、フタや扉を開けて使えるかまで見て選びましょう。
参考文献・出典
- 日立の家電品「洗濯機の設置方法や搬入・移動について知りたいです。」
- 日立の家電品「設置場所・搬入経路をチェック」
- シャープ「防水パンと水栓を確認する」
- 東芝ライフスタイル「搬入経路、設置場所をチェック(タテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機編)」
- 東芝ライフスタイル「搬入経路、設置場所をチェック(ドラム式洗濯乾燥機編)」
※設置条件や必要な部品は、物件や機種によって異なります。購入前に候補機種の商品ページや据付説明書を確認し、判断が難しい場合は販売店や配送・設置業者へご相談ください。
